CATEGORY:狙撃銃

2020年06月15日

Archwick mk13mod7

Archwick mk13mod7

Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7

何から書こう。
とりあえず外観レビューです。僕はほとんどエアガン撃たないので、実射についてはここでは触れない。
銃はMK13mod5の後進、実体的にはM40の更新。300ウィンチェスターマグナムを使用するので、308のM40よりも射程が延びるということらしい。

とりあえず筒はNF BEAST、ダメ押しでPVS27を乗せた
民生クローンのイメージだね
Archwick mk13mod7


実銃のパーツ構成はスティラープレシジョンのmk13ロングアクション、ペールブラウンのAccurasy international AIAX pre2014 chassiss、リルジャ26インチバレル。トリガーとかはNavyとUSMCでパーツが違うらしいです。
まあ外観上はAIAXのフォルムが特徴的なのでここから書くか。ちょうどここにタナカのガスM700を組み込んだ、どこの家庭にもある実物AIAXもあるので比較していきましょう。
※実物AXストックはトイガンへの適合のため不可逆的に加工済み。実銃転用不可です。

Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7


ここから暫くは実物のうんちく。
Accuracy internationalのシャーシストックにはいろいろある。
Archwick mk13mod7

元はと言えばL96として採用されたPMライフル純正のストック、またはAWシリーズのストックを、米国市場向けにM700用にアレンジしサードパーティストックとしてAICSとして発売したのがきっかけだが、Vべディングブロックを搭載したサムホールのAICSが初代でこれはストックを畳むことが出来ず、競技銃時代の名残が強い。
「L96」、「タナカのAICS」といって出てくるのがこのスタイルだがもうずいぶんオールドスクールになった。
Archwick mk13mod7

AICS1.5からはストックを畳めるようになり、MK13mod5に使用されています。
ちなみにこれも前期型と後期型がある。
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7

ATストックからは独立したピストルグリップになり、サイドレールやメーカー純正のクリップオンナイトビジョンレールが使用できるようになった。(それまではMARSやIMUNSといった社外パーツに頼っていた)
Archwick mk13mod7

AX(2014年以前モデル、以下前期型)からはバットストックからグリップまではAIATと共通で、Keyslot(後述)のチューブラーフォアエンドがついて、更にアサルトライフル然としたフォルムになった。MK13mod7はこれ。
Archwick mk13mod7

更に現行型AIAXからはバットストックの形状が変更されアルミCNCのスケルトンタイプになった。
これは工具不要で調整が出来、フォールディングが右側に変更されたことで、運搬時にボルトをストックでロックしておけるようになった。またKeyslotのサイズが変更されていて、ちょっと穴がでかくなった。
まあ他にもいろいろ違いがあるが。
Archwick mk13mod7

各AICSはAIコンプリートライフルのストックとしてだけでなく、サードパーティパーツとしてレミントン700を始め、いろいろな市販アクションに対応したモデルがあるので、シャーシだけでなく、アクションやバレルの仕様もよく見ないと混乱する。
例えば昨今のデモに対応に出動したシークレットサービスのライフル、MK13の色違いに見えるがアクションがレミントン純正なので別物だったりとかします。(とはいえ似てはいる)
Archwick mk13mod7


MK13mod7は前期型のAXシャーシに、レミントン700LA互換のスティラー製MK13アクションと、これまた社外製のバレルを組み付けているので、実際は寄せ集めのチャンポン仕様。どっかのメーカーのコンプリートガンではないのでクローンも比較的作りやすいのかもしれない。
クローンにはMK8が乗ってたり、Beastが乗ってたり。
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7

まあ軍装するならATACR 5-25 milspecや官給シュミベン(5-25)を頑張って乗せてくださいという話になるが。


さて、このAIAXシャーシの再現度についてですが、これが非常に良い線言っている。樹脂製パネル部分の質感やサイズ感でいえば実物とほぼ見分けがつかない。
グリップパネル上部のヒケも完全に一致しており、これはほとんど同じ性質のプラスチックが使用されていることなのだろうか。とにかくそっくりです。たわみもなく、質が良い。
Archwick mk13mod7
というか・・・開けてびっくり、裏側のリブの位置までほぼ実物と一致しており、パネルは実物と完全に互換性がある。取り外し式のAIロゴまで同じ。

Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7


次にフォールディングストックだがこれもとてもいい出来。
このバットストック形状の違いが前期型モデルと現行モデルの大きな違い。スイング方向も違う。
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7

こういう可動部分は適当に作るとガタが出るが、どのポジションにあってもがたつきはなく、変な抵抗も感じない。
ガタ取りのためのPOMパーツとかもちゃんと再現されている
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7
Archwick mk13mod7


またタナカを乗せたAXはショートアクション、対してMK13はロングアクションなのでレシーバーの長さが違い、それに対応してシャーシの長さも少し違うのがお分かりいただけるだろか
Archwick mk13mod7


スリングマウントやフォールディング固定用のポッチとかの成型はエアソフトなりな部分があるが、些細なことでしょうバットパッドが比較的柔らかいラバー製なのだがこれがまた実物そっくりの柔らかさ。
端のどがったところが指でブニブニと曲がる程度の柔らかさなのだが絶妙に似ている。いやArchwickのほうがほんのちょっと硬いかな。でも似ていますね。
Archwick mk13mod7


ダミーマガジンはちゃんと取り外すことが出来、外すとマグウェル内にシリアル等の刻印がある。往年のKSC的というか、ニクいですね。ワンチャン実LAマガジンと互換性があるかも。(持っていないから試せないけど)
Archwick mk13mod7


アクションはスティラーMK13アクションを模しており、ぱっと見形状も正確。ライセンスの問題か、刻印は一部足りない。ボルト(シリンダー)はスチール製で美しい仕上げだが、フルートは浅い。
ボルトエンドやボルトハンドルは鋳鉄で鋳物の肌が粗い、、、ちょっと萎え。コッキングインジケーターも六角ネジなのでどうにかしたい。とりあえず磁石を張り付けた。


ロアシャーシと、レール、チューブラーフォアエンドはアルミ製だがやはりどれをとっても概ね形状が正確。
Archwick mk13mod7

ハンドガード部分を外してVSRマガジンを入れるため、スタイルが崩れることなく、ARESのなんちゃってMSRやなんちゃってM40A6のような大幅なデフォルメを回避できている。
ハンドガードとの分割線のラインが異なっているように見えるがこれは前期型AXと現行型AXの違いに起因するもの(前期型はボルト8本止めに対して現行型はボルト2本止めで分割線基部の形状もちょっと違う)で、Archwickの再現した形状自体は正確。
またこのハンドガードの握りごこちが実物そっくりなんですこれ。
当然ながらホグサドルでここを挟むとマガジンチェンジは出来ません。50発で頑張れ。
Archwick mk13mod7


色見の正確さについては手持ちの実物はアノダイズ仕上げのブラックなので比べようがないのだが、実物のPalebrownカラーにはロットによってカラーアルマイト仕様と塗装仕上げが混在しているような気がする。
Pre2014と2014以降だとKeyslotの形状が違い、Pre2014のほうが穴が小さいというのも再現としては正確。(レールセクションの金具の形状も違う)どちらも基本的にはKeymodとの互換性はない。
Archwick mk13mod7


モジュラーレールになっていて、一見一体型のフラットトップレールのように見えるが、フォアエンド側のレールはKeyslotで取り付けられているので手軽に脱着可能。
Archwick mk13mod7


リルジャ26インチタイプのアウターバレルはシルバーのアルマイト。落ち着いた色合いで良い感じ。巨大なバレルにも関わずガタはない。が、盛大にぶつけたら首が死ぬ可能性があるので気を付けよう。実射性能的にはこの長いアウターと長いインナーバレル、そしてくそデカサプレッサーはちょっと不利かもしれない。

総じて見た目はエアコキであることを考慮しても及第点を大きく超えている。AIライセンスによって正確な造形が出来たことも大きいと思うが、メーカーのやる気もかなり感じる。この見た目で中身にカスタムパーツモリモリのVSRが入った量産品が10万以下で手に入るというのはなんとも良い時代になった。
実射レビューはほかの人に任せます。



同じカテゴリー(狙撃銃)の記事画像
VFC KAC SR25 Enhanced combat carbine(ECC)
ARES M110Kサイレンサー
B&T ADM 三脚マウント
Rare Arms SR762 (ライブカートガスブローバック)
Silver back SRS-A1
PVS-22 Universal Night Sight(UNS)
同じカテゴリー(狙撃銃)の記事
 VFC KAC SR25 Enhanced combat carbine(ECC) (2019-08-09 17:47)
 ARES M110Kサイレンサー (2018-11-08 17:47)
 B&T ADM 三脚マウント (2018-10-19 18:08)
 Rare Arms SR762 (ライブカートガスブローバック) (2018-07-08 19:41)
 Silver back SRS-A1 (2018-05-28 19:00)
 PVS-22 Universal Night Sight(UNS) (2018-05-04 18:25)

Posted by 古屋  at 17:06 │Comments(0)狙撃銃

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。