CATEGORY:夜眼鏡
2018年03月18日
ACT in black ナイトビジョンアンバーフィルター
今日のお題はアンバーフィルター
アンバーフィルターとは、ナイトビジョンの接眼レンズに取り付けてグリーンの視界をアンバー(琥珀色)に変えるフィルターである。
これによって、目元の照り返しによる被発見率を低減できる・・・というのが売り
仕組みとしてはNVのフォスファースクリーンから発せられるグリーンの光の波長からブルーをカットすることでアンバー(イエロー)に見えるようになっている。
ヒトの桿体細胞(夜目、暗順応)の感度のピークは500nmのブルーである。
非対称戦においてNVを使用していない側(照り返しを頼りに発見を試みる側)が暗順応しているとすると、ブルーを削られた光の照り返しを見つけるのは難しくなるというわけだ。
青白い光を発するNVのホワイトフォスファー管が暗い場所でより見えやすいのも少なからず人間の目の性質に拠る。
つまりコーティングされたドットサイトのレンズのように光波長の一部を遮っていることになるので、同一条件下でのシステムゲイン(トータルでの明るさ)は低下する。
問題は十分な光量を保ったまま秘匿性を上げられるかというゲイン低下の程度と、フィルターが解像度に影響を与えないかという二点である。
Wilcox製アンバーフィルター。たぶん元祖アンバーフィルターである。
wilcoxのものは大きなキノコ型でアイピースリングにはめ込んで使用する。フィルターの周りはラバーで覆われている。
フィルターの材質はポリカーボネート製で強度が高い。
下が多分最新のACT製アンバーフィルター。
ACT製はシンプルにアイピースリングと交換して使用する。
かさばらないデザインで、ゴーグルや眼鏡などを付けてアイレリーフに余裕がないときも干渉せずに使用できるのがうれしい。
レンズの材質はガラス製で見るからに透明度が高い。
また、ひと手間加わっている点として表面に青っぽい色を反射するコーティングも入っている。
これらの板切れ一枚につきガスブロハンドガンが一丁買える。
マルイ製なら二丁くらい買える。
ただの色のついた板のように見えるが、不思議なものでこれより色の薄い(=光の透過率の高そうな)アクリル板を買って試してみたところ、Wilcoxフィルターの半分の光量も確保出来なかった。
ほかにもオリオンとかもあるのだけど持ってませんので・・・情報お待ちしてます
以下にノーマル、ACTフィルター、Wilcoxフィルターで比較してみた。
厳密に条件を整えていないので参考までに
まず何もつけない通常の緑色
ゲインが高くコントラストもクッキリ。
照り返しを気にしないなら結局これが一番見やすいかも。
ただしマニュアルゲインのないNVを都市の周辺光で見る場合はちょっと眩しすぎる事がある。
次にACTアンバーフィルター。
ノーマルに比べていくらかゲインは落ち着いているがガラス製ゆえか解像度は保ったままだ。
比較用のWilcoxフィルター
解像度落ちは微妙にあるが、許容範囲か?
ただしゲインは結構落ちてしまうので、明るい場所なら問題ないが暗い場所では正直かなりキツい。
まあ最近じゃWP管のPVS31AがSOCOMに納入されているわけで、実戦ではそこまで照り返しを気にする必要も無いのかもしれないが・・・おしゃれアイテムとして1セット持ってても罰は当たるまい。
ACT in Black DTNVG (Photonis White Phosphor)
AB-Night Vision MOD-3 Bravo
ホワイトフォスファーVSグリーンフォスファー
FLIR AN/PVS27 MUNS(Mugnum Universal Night Sight)
PVS-22 Universal Night Sight(UNS)
ナイトビジョン用アイリス絞り
AB-Night Vision MOD-3 Bravo
ホワイトフォスファーVSグリーンフォスファー
FLIR AN/PVS27 MUNS(Mugnum Universal Night Sight)
PVS-22 Universal Night Sight(UNS)
ナイトビジョン用アイリス絞り
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