CATEGORY:スコープ
2017年11月11日
BT-engineering/AWP 34mm QDUMS CSASS
新しい筒用のマウントがとどきました。
というか、結構前に届いてたんだけど
BT-engineering 34mm QDUMS CSASS


これはなかなか珍しいマウントだと思う。
ガチで日本にこれしかないんじゃないのか・・・
レビューに入る前にこのマウント、メーカーの素性について書いておこう。
メーカー名は一応BT(Black Thorn)-engineering(以下BT)とあるが、製品のどこにもそのメーカー名は記載されていない。
というのもこのメーカー、基本的にはOEMだけで生計を立てている。
そのOEM先とはFNH USA、USopticsと有名どころ。その他Euroopticなど
特にFNはバリスタライフル用純正オプションとして販売していて、ショットショーなどでその雄姿を見ることができる。



USOはBT以外にもADMのマウントも取り扱っているが、いずれも長大なエレクターチューブの長さを持つUSOのスコープに適合させるためにこれらのマウントを取り扱っていると思われる

あとメーカーではこんなオプションLRF用マウントキャップとか、水平器も作ってるようなのだが、大手販売店では全く取り扱いがない。
そのため直接メーカーに問い合わせたら「売ってるがお前の国には売ってやんねー」と言われました。南無


ところで、今回ほかに候補だった機種はLRFキャップがカッコいいLarue LT845

いぶし銀なBadgerのワンピース

ド安定神品質のSpuhr

これまた渋いKAC

軽量なGeissele

と色々迷ってましたが、これら大御所を差し置いて今回表題のBT製マウントを採用した
最大の理由としては「カッコいい」、これは譲れない
第二に「人と被らない」、マニアなのでこれも譲れない
第三に「350ドルもするんだからそこまで適当なマウントではあるまい」という期待があった
さて本体

7075アルミ削り出し&HA処理。
外観は特にいうことないのだが、そこはアメリカ製、箱の中にマウントとレンチが裸のまま放り込まれていたので小傷があった。
肉抜き穴がメカメカしくてカッコいい。レバーの滑り止めだか何だかわからないパターンもガンダムみたいでカッコいい

高さは1.55インチ、バリスタ用と違い、さらに軽量なCSASSタイプ。
CSASSと言えば次期M110だけど、このマウントの型番もAWP8110-34cM110だ。
選定候補のライフルのどれかに搭載される予定でもあったのだろうか
マウントは全て一体成型ではなく、マウントリングをレバーのついた台座にネジ止めしている。
アライメントが崩れるので、ボトムのネジは触ってはならない

マウント方式は二本のスローレバーによるQD方式
レールに嵌めてピンを押し下げながらスイングすると開閉できる・・・
のだがここでいきなり問題発生。
レールによってハマったりハマらなかったりする。
ためしたレールはどれもAIやBadgerの実物レール
最初はレバーのバーの幅が広すぎるのかと思ったが、違った。
マウントの寸法がぴったりピカティニーレールの幅に収まるようになっているのだが、
取り付け時に斜めになることを考慮していなくて幅に遊びが全くない。
そのためにレールのエッジと干渉してしまうのだ。
全てのレールに着かないわけではなく、スキャロップされているレールには問題なく付いたので設計段階で取り付けテストしたレールがそういうレールだった可能性がある。
まあこれは普通に設計が甘いので削るしかなかった。ガンスミスフィットだから・・・(震え声)
締め付けはスローレバーと連動した爪が行うのでここを削ってもマウント時に斜めになったりはしないが・・・4万近く払ってこれは少し悲しい

説明書には「lapping is not required」とある。
ラッピングとは、リングのバリなどを削り取ってスコープを取り付けた時に傷を防いだりするための処理だ。
以下ディオン光器のPDFから引用
「スコープリングに対するラッピングアライメントの必要性は、残念なことに日本では正しく認識されて
いません。スコープを銃に装着する際、市販されているリングを銃に装着、そのままスコープを載せて固定
すると、スコープのボディに傷をつけたり、スコープ本体にダメージを与え、最悪の場合はスコープを破損
させてしまう可能性があります。それにも関わらず、ほとんどのシューターは、そんな可能性があることを
ご存じありません。
また、銃に装着していたスコープを取り外して、スコープリングも外してみると、スコープのチューブ部
分にうっすらと傷がついている場合があります。スコープを銃に装着したのだから、リングの跡(装着痕)
が付くのは当たり前と思われていないでしょうか。適切な方法でスコープを装着すれば、そんな傷はスコー
プにほとんど付きません。
スコープリングのラッピングアライメントは、スコープの適切な装着に必要な作業です。これをおこなえ
ば、スコープにダメージを与えたり、傷をつけたりする可能性を大幅に減らせるのです。」
Spuhrなどは超精密なのでこのラッピングは不要だ。
スコープをマウントに乗せてスルスル動けばたいていは問題ない
しかしながらBTくんにはスコープを載せると引っかかりが・・・前後にスムーズに動かない。
実用としてスコープの傷を気にしなければやる必要はないと思うが、マニア故スコープの傷は気になるのは当たり前。
ラッピングしてバリを取ることに
ラッピングには専用のラッピングツールを使う。

今回は知人の方にお借りしました。
作業風景は撮ってないが、興味がある人は下のPDFに詳しく乗っています。
道具があれば難しくはない
http://www.deon.co.jp/Lapping-Manual.pdf
作業後、銀色に削れている箇所がバリがあったところ。
これでスルスルと動くようになったので一安心だ

で、次回予告

というか、結構前に届いてたんだけど
BT-engineering 34mm QDUMS CSASS


これはなかなか珍しいマウントだと思う。
ガチで日本にこれしかないんじゃないのか・・・
レビューに入る前にこのマウント、メーカーの素性について書いておこう。
メーカー名は一応BT(Black Thorn)-engineering(以下BT)とあるが、製品のどこにもそのメーカー名は記載されていない。
というのもこのメーカー、基本的にはOEMだけで生計を立てている。
そのOEM先とはFNH USA、USopticsと有名どころ。その他Euroopticなど
特にFNはバリスタライフル用純正オプションとして販売していて、ショットショーなどでその雄姿を見ることができる。



USOはBT以外にもADMのマウントも取り扱っているが、いずれも長大なエレクターチューブの長さを持つUSOのスコープに適合させるためにこれらのマウントを取り扱っていると思われる

あとメーカーではこんなオプションLRF用マウントキャップとか、水平器も作ってるようなのだが、大手販売店では全く取り扱いがない。
そのため直接メーカーに問い合わせたら「売ってるがお前の国には売ってやんねー」と言われました。南無


ところで、今回ほかに候補だった機種はLRFキャップがカッコいいLarue LT845

いぶし銀なBadgerのワンピース
ド安定神品質のSpuhr

これまた渋いKAC

軽量なGeissele

と色々迷ってましたが、これら大御所を差し置いて今回表題のBT製マウントを採用した
最大の理由としては「カッコいい」、これは譲れない
第二に「人と被らない」、マニアなのでこれも譲れない
第三に「350ドルもするんだからそこまで適当なマウントではあるまい」という期待があった
さて本体

7075アルミ削り出し&HA処理。
外観は特にいうことないのだが、そこはアメリカ製、箱の中にマウントとレンチが裸のまま放り込まれていたので小傷があった。
肉抜き穴がメカメカしくてカッコいい。レバーの滑り止めだか何だかわからないパターンもガンダムみたいでカッコいい
高さは1.55インチ、バリスタ用と違い、さらに軽量なCSASSタイプ。
CSASSと言えば次期M110だけど、このマウントの型番もAWP8110-34cM110だ。
選定候補のライフルのどれかに搭載される予定でもあったのだろうか
マウントは全て一体成型ではなく、マウントリングをレバーのついた台座にネジ止めしている。
アライメントが崩れるので、ボトムのネジは触ってはならない
マウント方式は二本のスローレバーによるQD方式
レールに嵌めてピンを押し下げながらスイングすると開閉できる・・・
のだがここでいきなり問題発生。
レールによってハマったりハマらなかったりする。
ためしたレールはどれもAIやBadgerの実物レール
最初はレバーのバーの幅が広すぎるのかと思ったが、違った。
マウントの寸法がぴったりピカティニーレールの幅に収まるようになっているのだが、
取り付け時に斜めになることを考慮していなくて幅に遊びが全くない。
そのためにレールのエッジと干渉してしまうのだ。
全てのレールに着かないわけではなく、スキャロップされているレールには問題なく付いたので設計段階で取り付けテストしたレールがそういうレールだった可能性がある。
まあこれは普通に設計が甘いので削るしかなかった。ガンスミスフィットだから・・・(震え声)
締め付けはスローレバーと連動した爪が行うのでここを削ってもマウント時に斜めになったりはしないが・・・4万近く払ってこれは少し悲しい
説明書には「lapping is not required」とある。
ラッピングとは、リングのバリなどを削り取ってスコープを取り付けた時に傷を防いだりするための処理だ。
以下ディオン光器のPDFから引用
「スコープリングに対するラッピングアライメントの必要性は、残念なことに日本では正しく認識されて
いません。スコープを銃に装着する際、市販されているリングを銃に装着、そのままスコープを載せて固定
すると、スコープのボディに傷をつけたり、スコープ本体にダメージを与え、最悪の場合はスコープを破損
させてしまう可能性があります。それにも関わらず、ほとんどのシューターは、そんな可能性があることを
ご存じありません。
また、銃に装着していたスコープを取り外して、スコープリングも外してみると、スコープのチューブ部
分にうっすらと傷がついている場合があります。スコープを銃に装着したのだから、リングの跡(装着痕)
が付くのは当たり前と思われていないでしょうか。適切な方法でスコープを装着すれば、そんな傷はスコー
プにほとんど付きません。
スコープリングのラッピングアライメントは、スコープの適切な装着に必要な作業です。これをおこなえ
ば、スコープにダメージを与えたり、傷をつけたりする可能性を大幅に減らせるのです。」
Spuhrなどは超精密なのでこのラッピングは不要だ。
スコープをマウントに乗せてスルスル動けばたいていは問題ない
しかしながらBTくんにはスコープを載せると引っかかりが・・・前後にスムーズに動かない。
実用としてスコープの傷を気にしなければやる必要はないと思うが、マニア故スコープの傷は気になるのは当たり前。
ラッピングしてバリを取ることに
ラッピングには専用のラッピングツールを使う。

今回は知人の方にお借りしました。
作業風景は撮ってないが、興味がある人は下のPDFに詳しく乗っています。
道具があれば難しくはない
http://www.deon.co.jp/Lapping-Manual.pdf
作業後、銀色に削れている箇所がバリがあったところ。
これでスルスルと動くようになったので一安心だ

で、次回予告

Unity Tactical Fast mount & Aimpoint 3x magnifier
Vortex Razor HD Gen2 1-6
Schmidt & Bender PMⅡ Shortdot 1.5-8×26
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