CATEGORY:夜眼鏡

2019年03月19日

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

新しい双眼鏡
中身(増幅管)は普通にオートゲートGen3だが月並みな感じなので特に言うこともなく、主にハウジングについて

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

双眼モードでの基本的な構成は、ANVISやSentinel、PVS23に準ずる。
即ち増幅管と光学レンズを収めたオプティカルポッド二組と、中央のブリッジという構成
本体左上にはIRイルミネーター、右上にスイッチがある。
AB-Night Vision MOD-3 Bravo



メカメカしくてかっこいいね
重量650グラムとPVS15やセンチネルと同等。昔持ってたBNVDよりは金属部品が多い分やや重いかな

オプティカルポッドはPVS14と同じMX11769UVチューブのピッグテールを収容可能なVG(Variable gain)タイプで、ボリュームポットのつまみを操作することでPVS14同様にマニュアルゲインを使用できる。
最悪管が壊れたらPVS14を買い足せば管を調達できる整備性の高さはありがたい。(10160だとこうはいかない)
当然、MX10160タイプのピットブルハウジング用チューブも使用可能。
AB-Night Vision MOD-3 Bravo


ブリッジはアルミとデルリンの切削部品を組み合わせて製作されていて、軽量でありながらANVIS特有の華奢な感じは微塵もない。
同じくデルリンとアルミの複合ブリッジを持つSentinel同様、きわめて高い強度を持つ。
それぞれ目幅の調整が可能で、中央にはWilcoxシューに準じた形状のドブテールマウントとCR123A内蔵バッテリーストレージがあり、30時間の連続駆動が可能。
AB-Night Vision MOD-3 Bravo
AB-Night Vision MOD-3 Bravo

オプションでanvisタイプのマウントも用意されてるのだが、まだ入手できていない。
トップ面の金色の端子は、ANVISマウント使用時の電源供給に使用するものだと思う。

と、ここまでならただの頑丈になったANVISだがここからが面白機能

AB-Night Vision MOD-3 Bravo
AB-Night Vision MOD-3 Bravo

ロッキングを解除するとオプティカルポッドがヌルっとリリースできる。
そして外したオプティカルポッドにバッテリーパックを取り付ければ単眼タイプのNVに早変わり。
左右両方を単眼にすることも可能なので、軽量な単眼でのヘッドマウント運用もできるしウェポンマウントも可能。
手持ちでサクッと持ち運びしたいときにも単眼モードだと使いやすい。
この機能がMOD3の最もユニークな点でありモジュラーナイトビジョンたる所以。
単眼モードでもIRイルミネーターとマニュアルゲインが使用でき、重量もPVS14より軽量になる

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

1/4ネジもあるので各種Jアームも使用できる。
AB-Night Vision MOD-3 Bravo


ANVISの発展形でありながらも、自己完結した完全な単眼としても運用できるという意味ではデュアルPVS14の重量問題を解決しつつ運用面での柔軟性も取り入れたシステムと言えるかも。

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

双眼NVに単眼としての運用機能も持たせるという考え方でいくと、使用中であっても即座に片目を跳ね上げられるBNVDやDTNVG、PVS31のほうが現場での即応性には優れると思う。
デュアルPVS14のようなシステムも、左右で独立したオンボードを持つので開脚とQDが可能な高機能ブリッジを使用する環境下でなら運用の柔軟性という意味ではピカイチだと思う。

一応MOD3も使用中に片側のオプティカルポッドを外すだけで単眼にはなるが、外したほうのポッドはなくさないようにしまわないといけないし・・・開脚機能の恩恵(NODを下ろした状態での両目の裸眼視界の確保、跳ね上げ時の重量負荷軽減)には預かれない。
一方、ボディの強度面ならば金属と樹脂複合のブリッジを有し可動式の樹脂製ヒンジが存在しないMOD3やSENTINELに分がある。
さらにいえばMOD3はポッドが着脱式な分、強度での番長はSentinelかも。

AB-Night Vision MOD-3 Bravo
一応これでも14,15等と同じく20メートル防水なのだが、この構造を実現するため見ての通り端子はほぼむき出しである。
恐らくスマホとかと同じキャップレス防水で、通常時は水に濡れても拭けば問題ないのだろうが通電中の防水は考慮されていないと思われる。

AB-Night Vision MOD-3 Bravo

まあそもそも14や15でもよほどピカピカの新品じゃなければシーリングも信頼できないので雨の中では使いたくないし、洗剤入りの桶にぶち込む勇気もないし、あまり問題にはならないかなと思う。

ちなみに、現行Mod3 Bravoの前身である元祖「Mod3」とは設計が異なり、Bravoはブリッジのオプティカルポッドの受け側の部品がデルリンからアルミに代わって強化されていたり、端子の金メッキ加工、オプティカルポッドリリースラッチの形状変更、イルミネーターの位置変更、別売りAnvisマウントへの対応などいろいろ改良されているっぽい

AB-Night Vision MOD-3 Bravo
AB-Night Vision MOD-3 Bravo



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Posted by 古屋  at 18:48 │Comments(0)夜眼鏡

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